【J2優勝】徳島ヴォルティス、ついに、ようやく、J1復帰だ!!
こんにちは。かなやんです。
何を隠そう、私は徳島県の出身です。大学への進学から岡山に出て、それ以来ずっと岡山県に住んでいますが、徳島のことは大好きです。
そんな徳島にあるプロサッカークラブ『徳島ヴォルティス』が昨日(2020年12月16日)にJ1昇格、いや、J1復帰を決めました。
感動ですよ。泣きました。
2試合足踏みした
2020シーズン、徳島ヴォルティスは絶好調でした。
開幕戦を完勝してすぐ、新型コロナウイルスの影響で6月下旬まで長い中断を強いられ、その後は2週間で5試合という過密日程をこなし続ける異例のシーズン。
1試合に交代できる人数が3人から5人に増えたものの、中2~3日でサッカーの試合をするのはさすがに疲れます。ケガをするリスクも増えるでしょう。
それでも徳島は一度も連敗することなく、3試合続けて勝ちを逃すこともなくJ1復帰を決めました。
昇格に王手をかけてから「負け→引き分け」と2試合も足踏みしましたが、ホーム最終戦でレンタル移籍で加入中のエース垣田選手が上げた1点を守って勝利。
寒波が押し寄せた冬の夜に、ポカリスエットスタジアムに駆けつけたサポーターとともに歓喜の瞬間を迎えたのでした。
DAZNで観戦した僕も、キャプテン岩尾選手、リカルド・ロドリゲス監督、サポーターの涙を見て、おもわずもらい泣きです。
ここ数年、悔しかった
思えば2017年にリカルド・ロドリゲス監督が就任して以降、毎年のように主力選手をJ1クラブに送り出しながらも徳島は昇格争いに参加していました。
昨年(2019年)は本当に惜しかった。J2のプレーオフを勝ち上がり、J1で16位の湘南との決定戦で先制するも追いつかれて引き分け。規定によりJ2に残留することに。
いつも『惜しいところまで行く』のが徳島ヴォルティスでした。でも今年は『文句なし』でJ1昇格です。
ロドリゲス監督は名将かも
このスペイン人監督、リカルド・ロドリゲス氏は名将なのかもしれません。
徳島ヴォルティスは2014年に四国のチームとして初めてJ1を戦いました。しかし、わずか3勝しかできず、ぶっちぎり最下位でJ2に逆戻りしたのです。
その後の2015~2016年の2年間は昇格争いに絡むことなく14位→9位。2015年にいたっては一時「J2-J3入れ替え戦」の圏内という始末。
そんな地獄の3年間を味わったあとの2017年、ロドリゲス監督就任です。正直「誰やねん」でしたが、フタを開けてみれば先述のとおりの好成績。夏には選手と一緒に『ヴォルティス連』で阿波おどりを踊る陽気なスペイン人。
もちろん結果も残す。杉本選手、渡選手、馬渡選手、大﨑選手、藤原選手、ピーター・ウタカ選手、内田選手、杉本選手、ヨルディ・バイス選手と次々に中心選手が抜けていきながらもポゼッションサッカー(ボール支配率重視の戦術)を浸透させてきました。
外国籍選手に頼らずもともといる選手を信頼し、今シーズン(2020年)はオール日本人選手のスタメンでスタートすることも普通でした。
そんな監督を選手も信頼していたんでしょう。4年間で培った『リカルド流』が実を結び、安定した戦いぶりを見せてのJ1再昇格でした。
今度こそJ1定着へ!
さきほどちょこっと書きましたが、徳島ヴォルティスは2014年にJ1に参入しています。
しかし第1節で大敗してから最終節までずーっと最下位。これはJリーグの歴史の中でも史上初の恥ずかしい記録。シーズン勝ち点14もワーストタイ記録でした。
でも今度は違う。
このあと2020年12月20日に行われる福岡との最終節、7点差以上で負けない限りは徳島がJ2優勝になります。優勝してJ1に上がるんです。はっきり言って2014年より断然強い。
今度こそJ1に定着するんです。
そのためには、監督・主力の流出阻止が肝になります。
すでにリカルド・ロドリゲス監督と渡井選手には浦和が、垣田選手には清水が獲得オファーを出しているようですが、どこまで引き留められるか。
徳島は土地柄ですでに他チームより劣っていて不利。とにかく交通の便が悪い。なので引き留めにはお金も熱意も必要。あと交通の発達、もしくはいい場所に新スタジアムの建設。
まあそれはすぐには無理なので、とにかく熱意ですね。あとはサポーターの温かさ。選手も人間。熱意を見せれば、残ってくれるはずです。
2021年の徳島ヴォルティスの戦い。今から楽しみです。
徳島ヴォルティス、J2優勝【2020/12/20追記】
2020年12月20日に行われたJ2最終節、2位のアビスパ福岡とアウェーで対戦した徳島ヴォルティスは0-1で敗れたものの得失点差で上回り、J2初優勝を決めました。
いやJ2初優勝というより、タイトルそのものが初めてです。J2に参加する直前の2年間はJFLで連覇していましたが、J2では暗黒期が続いていました。
しかし2010年代からは好成績を残すようになり、2013年に昇格プレーオフを制して2014年にJ1を経験してからは優勝候補に挙げられることも増えました。
そしてこのコロナ禍での異例のシーズンで悲願達成。
来季のJリーグはJ1・J2とも4チームが降格となる、またしても異例の厳しいシーズンですが、徳島スタイルをさらに成熟・進化させてJ1に旋風を巻き起こせるよう期待します!!